3月10日はお天気に恵まれ、春らしい日曜日となりました。
当教室ではその日、たましんRISURU小ホールにて、第3回目の発表会を開催いたしました。
思えば第一回目はコロナ初年の開催で、直前までやれるかどうかハラハラしたものでした。
2021年、2023年、2024年のいずれも3月にRISURUホールで行ったこともあり、最初から参加された方などは
3回目ですから「慣れてきている」という様子も見られました。
舞台袖からたった一人で光り輝く舞台に出てゆく。
一身に注目を浴びながらパフォーマンスをする。
数か月間練習してきた成果を、この一瞬にかける。
そして、音楽は「楽しい」!!
ピアノを習うからには、ぜひこの貴重な機会を体験してほしいと思います。
一口に習い事として「ピアノを習う」と言っても、生徒さんの個々の事情は十人十色で目標も違えば
家庭環境も違う、肉体的条件が違う、、、と違うところだらけです。
だからこそ、個人レッスンでそれぞれへのジャストフィットを目指すのです。
発表会はそんな十人十色が一同に発表し合う場なので、同じ教室で習っていても個々の違いが大きく現れています。ここでは違いの部分はさておき、このピアノ教室ソラージュの生徒さんの演奏に共通するところを二つ書きたい
と思います。
(この感想は私以外の2,3人のピアノ講師の意見から導き出した内容でもあります。)
まず第一に、リズム感がいい。
「リズム感がいいね」と最初に言われたのは、私の独身時代にやっていたピアノ教室の発表会でしたので、
今に始まったことではないのですが、私は音楽の躍動感を何よりも大切なものだと思っています。
だから、かなり念入りに「躍動」させようとするのでしょう。
「生き生きとしている」「楽しそうに弾く」「リズムがいい」
発表会の感想としてこのことを言ってくれる音楽専門家が多いです。
やはりこれは私のこだわりなのだろうと思います。
リズム感を育てるために、小さい子でもメトロノームを使います。
メトロノームは機械なので人間の自然な躍動とは少し違いますが、強制力を持って整えていった後に
本来の生命力のもつ心地よい脈動のようなものが出てくるのです。
あとは、講師がよく横で踊っている・・・・かもしれません(笑)
二つ目は、「音」がよく響くこと。
ピアノは鍵盤を下に沈めればとりあえず音が出ます。ふわっとした音が。
でも、ふわっとしてポソっと出る音ではなく、そこに念力を入れてほしい!と思っています。
ほとんどの生徒さんが、音色のところまでいかないのですが、私は横で願い続け、チャンスがあれば
そのことを言い、実際に音を聴かせ、一緒に弾き、、、という努力をしています。
それが伝わるのかもしれません。音を響かせようとする感覚が、生徒さんのほとんどにあります。
私としてはそこまではなかなかできない相談だ!と思っているにも関わらず、成果が上がっているのを
不思議に思います。
楽器というのは不思議なものです。念が乗り移るのですから。
ピアノの音の場合は、
指が鍵盤を沈める
↓
鍵盤と連動したハンマーが動く
↓
ハンマーが1トンの力で引っ張られている弦を打つ
↓
打たれた弦が空気に波動を起こし、楽器の響板の中をコダマする
↓
その場(ホールや部屋など)にコダマが広がる
という風に音が鳴ります。
これを感じるためには本当はアコースティックピアノで練習するとよいのですが、
なかなか今の住宅事情の中では許されないケースが多くて、ほとんどの生徒さんは
電子ピアノで練習しています。
それでも、何故か変わる音。教室で弾くだけでコツをつかむのかもしれません。
すごいことですね。
ちょっと自画自賛みたいになってしまったのですが、
リズムにしても音にしても、伸び伸びと、生き生きとピアノを弾いてくれればそれが一番なんだ!
という思いでやっているので、上手とか下手とか、そういう意味ではありません。
長くなってきたので、これくらいで今回は終わります。
自分で写真を撮るのを今回はうっかり忘れてしまいました。
発表会の写真はプロカメラマンが撮ってくれたのが出来てきたら、HPにも載せたいと思います。
今回もお読みくださり、ありがとうございました。
立川市ピアノ教室ソラージュ