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アレクサンドル・ケディケのピアノ曲 その2

GWを挟んで、前回の更新から二週間経ちました。

今日もこのブログにお越しくださりありがとうございます。

 

 

GW中に美しい渓流に沿った遊歩道を歩きました。

気温も陽ざしも絶好で、爽やかな新緑に包まれました。

そんな最中でも、私は音楽から得ている別世界の感触(?)を、手に入れることができず、

美しい新緑の真っただ中にいながら、目をつぶり、匂いを嗅いで、耳を澄ましてしまいます。

何を探しているのでしょうね。

とりあえず、私の場合は音楽の中に最大の喜悦を見つけられる、そういう性質なようです。

 

前回に続き、ロシアの音楽家ケディケの、ピアノ教育のための小曲をご紹介したいと思います。

ポリフォニーについて前回書いたのですが、ご紹介した曲はポリフォニーというよりは

ホモフォニーに近かったので、今回こそポリフォニー様式で書かれた曲を紹介します。

(ホモフォニーは、私たちの耳には一番なじみのある、メロディーと伴奏の曲です。)

「ソ連児童音楽学校・2年生のピアノ曲集」の冒頭の曲で、「ためらい」というタイトルです。

 

この曲で最も驚いてしまうことは、ポリフォニックであること以上に、曲想が大人びていることです。

前回の「ゆるやかなワルツ」も同じですが、これが子供のための曲なのだろうか?というくらいに、

渋い・・というか、悲しみが深く、暗いけれど、真実味があり、美しさも絶品です。

ただ、子供にとってはどうなのだろう?という疑問は残ります。

この曲集の存在をしばらく忘れていたのですが、なかなか素晴らしく、弾くのも簡単なので、初歩の生徒さんに弾かせてみようと

思います。

常々思うのですが、音楽は別次元の体験をさせてくれる魔法だと感じます。

そういう魔法を、この曲は持っているなと感じます。

 

「ソ連児童音楽学校・1年生のピアノ曲集」の導入部の数曲もご紹介します。

地味過ぎて面白くない、と感じるかもしれませんが、いやいや、地味だけど味があります。

こんなに音が少ないのに、静かで穏やかな波動が広がります。別次元だと思います。

6番「わになっておどろう」

9番「ある冬の寒い日に」

10番「ロシア民謡」

11番「りんご」

お聴きくださってありがとうございました。

音楽で癒やされて、争いを好まない人が増えますように。

人々が怖れから解放されますように。

 

立川市ピアノ教室ソラージュ