GWを挟んで、前回の更新から二週間経ちました。
今日もこのブログにお越しくださりありがとうございます。
GW中に美しい渓流に沿った遊歩道を歩きました。
気温も陽ざしも絶好で、爽やかな新緑に包まれました。
そんな最中でも、私は音楽から得ている別世界の感触(?)を、手に入れることができず、
美しい新緑の真っただ中にいながら、目をつぶり、匂いを嗅いで、耳を澄ましてしまいます。
何を探しているのでしょうね。
とりあえず、私の場合は音楽の中に最大の喜悦を見つけられる、そういう性質なようです。
前回に続き、ロシアの音楽家ケディケの、ピアノ教育のための小曲をご紹介したいと思います。
ポリフォニーについて前回書いたのですが、ご紹介した曲はポリフォニーというよりは
ホモフォニーに近かったので、今回こそポリフォニー様式で書かれた曲を紹介します。
(ホモフォニーは、私たちの耳には一番なじみのある、メロディーと伴奏の曲です。)
「ソ連児童音楽学校・2年生のピアノ曲集」の冒頭の曲で、「ためらい」というタイトルです。
この曲で最も驚いてしまうことは、ポリフォニックであること以上に、曲想が大人びていることです。
前回の「ゆるやかなワルツ」も同じですが、これが子供のための曲なのだろうか?というくらいに、
渋い・・というか、悲しみが深く、暗いけれど、真実味があり、美しさも絶品です。
ただ、子供にとってはどうなのだろう?という疑問は残ります。
この曲集の存在をしばらく忘れていたのですが、なかなか素晴らしく、弾くのも簡単なので、初歩の生徒さんに弾かせてみようと
思います。
常々思うのですが、音楽は別次元の体験をさせてくれる魔法だと感じます。
そういう魔法を、この曲は持っているなと感じます。
「ソ連児童音楽学校・1年生のピアノ曲集」の導入部の数曲もご紹介します。
地味過ぎて面白くない、と感じるかもしれませんが、いやいや、地味だけど味があります。
こんなに音が少ないのに、静かで穏やかな波動が広がります。別次元だと思います。
6番「わになっておどろう」
9番「ある冬の寒い日に」
10番「ロシア民謡」
11番「りんご」
お聴きくださってありがとうございました。
音楽で癒やされて、争いを好まない人が増えますように。
人々が怖れから解放されますように。
立川市ピアノ教室ソラージュ