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「バッハ 無伴奏チェロ組曲」をよく知っている方はクラシック好きな方ですね。
チェロという低い音の弦楽器一本で演奏する曲です。珍しい形態です。
チェロが主役級の楽器であると認識されるようになって、まだ100年くらいだそうです。
バッハの無伴奏チェロ組曲はチェリストにとっての旧約聖書と位置づけられるような大切な課題であり、
演奏するにも難易度が高く、生涯をかけて弾き続ける名曲と言われています。
つい最近、無伴奏チェロ組曲はピアノの練習のヒントになるということに気付きました。
どんな点でヒントになるかというと、ピアノのメロディを弾くとき、チェロのような豊かな表現を見習って弾くのです。
私がピアノで弾いているこのメロディには心がこもっているのか?
右手のメロディはどうか。
左手のメロディはどうか。
音の高低によって生じる気持ちの高揚や緊張感は音に現れているだろうか?
リズムをわかりやすく弾けているだろうか?
弦楽器一本の表現ですと、ピアニストが指10本でたくさんの音を弾くよりも、1つの音にかけるエネルギーが大きく
なると思います。チェリストが渾身の想いで一つのメロディに挑んでいるのが、バッハの無伴奏チェロ組曲です。
「メロディにもっと命を吹き込むんだよ。音は生きているんだよ。」
なぁんて言われても「はぁ?」と思ってしまうかもしれない生徒さんに、より具体的な説明として
無伴奏チェロ組曲を聴いてもらう。
「ほらね、こういう風に、メロディを命がけで弾くんだよ」と。
無伴奏曲は少々マニアックなので、いきなり聴かされた生徒さんは最初は戸惑うのかもしれません。
ですが、めげずに3分くらいずつ、聴いてもらうことから始めたいと思います。
少しずつ始めています。。。
またこのブログへぜひ遊びにいらしてくださいませ。
立川市 ピアノ教室ソラージュ