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旅立ち

こんにちは。

今日もこのブログへお越しくださり、誠にありがとうございます。

 

実は先日実父が、穏やかに、さほど苦しまずに他界しました。

父は戦後の貧しい時代、お腹を空かせた子供時代を経て、一文無しで上京し、アルバイトと学業を両立させる苦学生をやってのけた末、仕事が趣味とばかりに我武者羅に働いた昭和の男でした。

本当に長い間、お疲れ様でした。

亡くなる日の朝、病院からの呼び出しに応じて私と夫は大急ぎで駆けましたが、呼び出しのタイミングが絶妙でした。

夫は珍しく平日の午前中に休みをとっていて、私と一緒に所用で出かける予定だったのでした。「今日なら助かる」という日でした。

父は私たちが来るまで頑張って荒い呼吸をしていたのですが、二人の子供とその伴侶の到着を確認すると渾身の力で膝を曲げて挨拶をし、その後数分の間に呼吸が小さく遠くなってゆき、私たちの呼びかけの中で静かに終わっていきました。

父はみんなが集まるのを待っていたんだなと思い、胸が熱くなりました。

 

 それでは、今日はこの辺で。

また読んでくださったら嬉しいです。

 

 

立川市 ピアノ教室ソラージュ